公開日: 2025.08.06
最終更新日:2025.08.06
ふと鏡を見たとき、以前はなかったほうれい線の影に気づく。
夕方になると、ファンデーションが毛穴に溜まっている。
なんだか顔が疲れて見える……。
20代後半から30代にかけて、こうした小さな変化を感じ始める方は少なくありません。
これは、紛れもないエイジングの初期サイン、「たるみ」の始まりです。
「まだ20代だから大丈夫」と思っていても、肌の弾力を支えるコラーゲンは20歳をピークに年々減少し始めます。
ですが「もう手遅れかも」と諦める必要は全くありません。むしろ変化に気づいた「今」が、未来の自分のために最適なケアを始める絶好のタイミングなのです。
しかし、世の中には「ハイフ(HIFU)」をはじめ、数多くのたるみ治療があふれています。「痛いのは嫌」「失敗したくない」「本当に効果があるの?」そんな不安から、一歩を踏み出すのをためらってしまう方も多いでしょう。
もし、そんなあなたのために、「痛みを最小限に抑えながら、一人ひとりの肌の状態に合わせて効果を最大化できる」としたら? MET BEAUTY CLINIC 院長 山崎 俊
監修の山崎俊医師は、形成外科18年、美容外科10年以上の経験を持つ日本形成外科学会認定の「専門医」「指導医」です。「安全・確実」な治療を第一に、患者様一人ひとりに寄り添い、納得できる最適な施術をご提案します。
この記事では、そんな理想を追求して開発された次世代のたるみ治療「ザーフ(XERF)」について、美容医療の専門家が科学的根拠から具体的な効果・気になる疑問まで、どこよりも詳しく、そして誠実に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたのたるみ治療に対する不安は解消され、自分に合った最適な選択肢が明確になっているはずです。この記事の監修者
美容外科、形成外科
美容医療に関する疑問や不安をお持ちの方も、安心してこの記事をお読みいただけますと幸いです。
ザーフ(XERF)は、ひと言でいえば「一人ひとりのたるみに合わせたカスタマイズ治療が可能な次世代モノポーラRF(高周波)治療器」です。
たるみ治療の分野で長年使用されてきた「モノポーラRF」という技術をベースに、その効果を最大化しつつ、最大の課題であった「痛み」を最小限に抑えることを目指して開発されました。
まずは、その基本となる「モノポーラRF」の仕組みから理解を深めていきましょう。
モノポーラRF治療は、高周波の電磁波を利用するたるみ治療の一種です。
その仕組みは、電子レンジが食品を温める原理に少し似ています。
このように、モノポーラRFは「即時的な引き締め」と「長期的なハリ感アップ」という二段構えの効果が期待できる、非常に合理的な治療法です。
従来のモノポーラRF治療器は、そのほとんどが単一の周波数を使用していました。
この周波数は、皮膚の比較的浅い層(真皮層)を効率的に加熱するのに適しています。
しかし、より高いリフトアップ効果や、手ごわい脂肪層にアプローチするためには、さらに肌の奥深くまでエネルギーを届ける必要があります。
従来の機器でこれを実現するには、単純に出力を上げるしかなく、それが強い痛みを伴う原因となっていました。
このジレンマを打ち破ったのが、ザーフ(XERF)です。
ザーフは、従来の周波数に加え、より深く浸透する特性を持つ新たな周波数を搭載した、世界で初めての「デュアル周波数モノポーラRF」なのです。
2つの周波数を組み合わせることで、ザーフは低い出力でも効率的に深部を加熱することが可能になり、「痛みが少ないのに効果が高い」という、これまでの常識を覆す治療を実現しました。
ザーフの開発思想は、非常にシンプルです。
それは、たるみ治療に求める「効果」を最大限に引き出しながら、患者様が感じる「不快感や痛み」を限りなくゼロに近づけること。
次の章では、このコンセプトを支えるザーフならではの3つの革新的なテクノロジーについて、さらに詳しく見ていきましょう。
ザーフが「次世代」と呼ばれる理由は、単に2つの周波数を搭載しているからだけではありません。その効果と安全性を支える、世界初・特許取得の3つの革新的テクノロジーが存在します。
ここでは、少し専門的な内容に踏み込みますが、なぜザーフが選ばれるのか、その核心に迫ります。
ザーフの最大の特徴は6.78MHzと2MHzという2つの周波数を使い分けられるだけでなく、組み合わせられる点にあります。高周波の物理的な特性として、周波数が低いほどエネルギーはより深く浸透します。
これは、ラジオの周波数が低いAM放送が遠くまで届き、周波数が高いFM放送は音がクリアな代わりに届く範囲が狭いのと似た原理です。
このように、医師は患者様一人ひとりの肌の厚み、脂肪のつき方、たるみの進行度合いを見極め、3段階の「Depth(深さ)」をミリ単位で調整することが可能です。
さらに、10段階のエネルギーレベルを細かく設定できるため、まさにオーダーメイド感覚のたるみ治療が実現するのです。
従来のモノポーラRF治療の痛みの原因は、同じ強さのエネルギーパルスを連続して照射することにありました。
これにより、皮膚内部の温度が急上昇し、熱さや痛みとして感じられていました。
ザーフは、この問題を解決するために、特許技術である「Wave Fit Pulse」を開発しました。これは、1回の照射の中に「波(Wave)」のようなエネルギーの強弱を持たせる照射方法です。
この絶え間なく変化するパルス構造により、ザーフは急激な温度上昇による不快感や痛みを劇的に軽減し、麻酔なしでも心地よい温かみが続くような感覚で治療を受けることを可能にしました。
安全性を高めるための工夫は、照射の先端部分である「エフェクター(チップ)」にも施されています。
従来のモノポーラRFの電極は、一枚の板のような「ソリッド(一体型)構造」でした。
この構造では、物理的な特性上どうしても電極の四隅にエネルギーが集中しやすく、その部分が過度に熱くなって火傷を引き起こすリスクがありました。
そこでザーフが採用したのが、特許を取得した「スパイダーパターン」という独自の電極構造です。
これらの多重の安全装置により、ザーフは安心して受けることができる、極めて安全性の高い治療となっているのです。
テクノロジーの解説だけでは、イメージが湧きにくいかもしれません。
ここでは、実際にザーフの治療を受けられた方々の症例写真(※)を見ながら、どのような効果が期待できるのかを具体的にご紹介します。
※症例写真のクレジット:Courtesy of Dr.Jewan Kaiser Hwang, South Korea
【症例】30代女性 Vライン・あご下のボリュームダウン
【症例】50代女性 Vライン・あご下のボリュームダウン
ザーフは、Deepモードで皮下組織の線維性隔壁と脂肪層にアプローチすることで、たるんだ輪郭を引き締めます。
シャープなVラインを目指したい方、加齢によるフェイスラインの崩れが気になる方に最適です。
【症例】60代女性、Vライン・あご下のたるみと質感
ザーフは脂肪細胞そのものを破壊するわけではありませんが、熱エネルギーによって脂肪層を引き締め、ボリュームを減少させる効果が期待できます。
ダイエットでは落ちにくい、頑固な二重あごやあご下のたるみにお悩みの方にとって、心強い選択肢となります。
【症例】40代女性 肌のハリ・赤み・キメの改善
ザーフは、ShallowモードやMiddleモードで真皮層をターゲットにすることで、コラーゲンの産生を強力に促進します。
これにより、肌の弾力が向上し、ハリとツヤがよみがえります。
たるみだけでなく、肌質そのものを改善したいというニーズにも応えることができます。
【症例】60代男性 しわ・たるみのタイトニング
ザーフは女性だけでなく、男性のたるみ治療にも非常に効果的です。
皮膚全体を土台から引き締めることで、刻まれたしわを浅くし、顔全体の印象をリフレッシュさせます。
ザーフの効果の現れ方には、2つのフェーズがあります。
つまり、ザーフは「すぐに実感できる効果」と「時間をかけて育てる効果」の両方を兼ね備えた治療と言えます。
たるみ治療を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象となるのが「ハイフ(HIFU)」です。どちらも「切らないたるみ治療」として人気ですが、その原理や得意分野は全く異なります。
ここでは、両者の違いを明確にし、あなたがどちらを選ぶべきかのヒントを提示します。
どちらか一方が優れているというわけではなく、あなたの目的によって最適な選択は異なります。
より広い範囲での引き締め(タイトニング)にはザーフを、土台からピンポイントでの引き上げ(リフトアップ)にはハイフを選んでいただくのがオススメです。
クリニックによっては、ザーフとハイフを組み合わせることで、引き締めと引き上げの両方を実現する、より高度なコンビネーション治療を提案している場合もあります。
どんなに優れた治療法にも、メリットとデメリットが存在します。
ザーフを検討する上で、両方を正しく理解しておくことは非常に重要なため、ここではザーフのメリットとデメリットを解説します。
「実際にクリニックに行ったら、どんなことをするんだろう?」
ここでは、カウンセリングから施術後のケアまで、一般的なザーフ治療の流れをシミュレーションしてみましょう。
まずは医師によるカウンセリングから始まります。
あなたの悩みや理想の状態を詳しくヒアリングし、肌や骨格の状態を診察します。ここで、ザーフがあなたにとって最適な治療法なのか、どのモードで何ショット照射するのが効果的か、といった治療計画を立てます。
費用やリスクについても、納得がいくまでしっかりと説明を受けましょう。
治療計画に同意したら、施術の準備に入ります。クレンジングと洗顔でメイクや皮脂をきれいに落とします。
ザーフは痛みが非常に少ないため、通常は麻酔クリームなどを塗る必要はありません。アクセサリー類を外し、準備は完了です。
施術ベッドに横になり、まずは肌に専用のオイルまたはジェルを塗布します。 これは、エフェクターの滑りを良くし、エネルギーを均一に伝えるためのものです。
その後、医師が治療計画に沿って、顔全体にエフェクターを当て、リズミカルに照射を進めていきます。じんわりとした温かさを感じる程度で、リラックスして受けられる方がほとんどです。
ショット数にもよりますが、顔全体の照射時間は40~60分が一般的です。
照射が終了したら、オイルやジェルを拭き取って終了です。
ダウンタイムはほとんどないため、すぐにパウダールームでメイクをして帰宅できます。特別なアフターケアは必要ありませんが、 施術後の肌はデリケートになっているため、保湿と紫外線対策はいつも以上に念入りに行いましょう。
最後に、ザーフに関して多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
施術時間はどのくらい?
麻酔が不要なため、カウンセリングを除いた施術自体の時間は15分〜60分程度です。
忙しい方でも、お昼休みなどを利用して気軽に受けることができます。
痛みは本当にないの?
痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方が「じんわり温かくて気持ちいい」と感じる程度です。 ザーフの高度な冷却システムと可変パルス技術が、痛みを効果的に軽減します。どうしても不安な方は、出力を調整することも可能ですので、遠慮なく医師に相談してください。
ダウンタイムや副作用は?
ダウンタイムはほとんどありません。 施術直後から普段通りの生活を送ることができます。 稀に赤みや軽い腫れ、ほてり感が出ることがありますが、通常は数時間〜1日程度で自然に治まります。 火傷のリスクは、安全機能により極めて低く抑えられています。
メイクはいつからできる?
施術当日から可能です。 施術後すぐにお化粧直しをしてお帰りいただけます。
何回くらい受ければいい?推奨される頻度は?
効果の持続や目的によって異なりますが、一般的には6か月から1年に1回のペースで継続することで、良好な状態を維持しやすくなります。 より高い効果を求める場合は、最初の数回を短い間隔(例:1〜3か月ごと)で受け、その後メンテナンスに移行するプランが推奨されることもあります。 最適な頻度は、医師と相談して決めましょう。
施術を受けられない人はいる?
以下に該当する方は、安全のため施術を受けられない場合があります。
料金・費用の相場は?
ザーフの料金は自由診療のため、クリニックや照射するショット数によって大きく異なります。
一般的な相場としては、部位と範囲によって5万~20万程度が目安です。
多くのクリニックでは、ショット数に応じた料金プランや、初回限定のお試し価格を設定しているため、それらも活用しながら複数のクリニックの料金を比較検討し、カウンセリングで総額を確認することが重要です。
ここまで、次世代のたるみ治療「ザーフ」について、その仕組みから効果、安全性まで詳しく解説してきました。
ザーフは、単なるたるみ治療器ではありません。世界初のデュアル周波数と、痛みを最小化する特許技術を融合させ、一人ひとりの肌と顔立ちに合わせて、たるみの状態をミリ単位でデザインすることを可能にした、新しいエイジングケアです。
加齢という自然な変化に抗うのではなく、その人本来の美しさを引き出し、自信を持って年を重ねていく。ザーフは、そんな前向きなエイジングケアを望む、現代の知的な女性たちのための「未来への投資」と言えるでしょう。
「痛くないなら、試してみたい」「自分に合った治療で、確かな効果を実感したい」 そう感じたなら、それはあなたの肌が発しているサインかもしれません。
この記事を読んで、ザーフへの理解は深まったけれど、まだ「自分に本当に合っているのか」「どのクリニックを選べばいいのか」といった不安が残っているかもしれません。
たるみの状態や原因は、一人ひとり全く違います。
だからこそ、最も大切なのは、あなたの肌と真摯に向き合い、最適な治療を提案してくれる専門家(医師)を見つけることです。
MET BEAUTY CLINICでは、無料でカウンセリングを行っています。
まずは一歩を踏み出し、専門家の話を聞いてみることから始めてみませんか?あなたの長年の悩みが、思ったより簡単に解決できるかもしれません。
あなたの肌が、昨日よりも今日、今日よりも明日、もっと輝くことを心から願っています。